IE9ピン留め

書評:「賭けの考え方:勝ち組ポーカープレイヤーの思考習慣」

ポーカーを継続的にプレイしていく上で、技術的な問題だけではなく、精神的な問題にも対処する必要があるというのは、ある程度経験のあるプレイヤーなら異存のないところであろう。代表的なのが「ティルト」と呼ばれる現象で、バッドビートを食らった時や、あるセッションで屑手ばかりが何十ハンドにも渡って延々と配られ続けた場合、心を乱してしまいベストのプレイが出来なくなり、(技術的には)負けなくてもいい負けを被るという現象である。本書は、それらの「ポーカーで直面する精神的問題」に焦点を当て、プレイヤーが、それを克服するための一助となることを目的として書かれている。

本書で中心となる概念は、「ポーカー的思考」である。(原題の「ポーカー・マインドセット(Poker Mindset)」の訳である。本書では「賭けの考え方」と訳しているが、ここでは「ポーカー的思考」と訳す。理由は後述。)著者のイアン・テイラーとマシュー・ヒルガーによれば、ポーカーを継続的にプレイして成功を収めるには、日常的には必ずしも必要とされないような、精神的な心構え、態度、あるいは考え方のようなものが必要だと説き、それを「ポーカー的思考」と呼ぶ。本書の大半は、「ポーカー的思考」とは何か、そしてそれが出来ないがゆえに、プレイヤー達が数々のミステイクを犯しているというような指摘に費やされている。

本書によれば、ポーカーの本質は「運と技術が共存するゲーム」であり、「短期的には運に支配される」が、「長期的には実力がものをいう」ゲームである。それに加えて「利幅が小さい」(短期的に大きく稼ぐことは出来ない)上に、「分散(運の良し悪しによる、短期的な利幅のぶれ)が大きい」。それがゆえに、短期的には正しいプレイをしても、運悪く、ミスプレイをした相手に負けてしまう(バッドビート)や、そういう不運がある程度の間継続的に続く(ダウンスイング)が起きる。それらに直面した時、感情的になってさらにプレイを乱しベストのプレイが出来なくなってしまう(ティルト)のである。

ここまでの話を聞いて、「なるほど、この本を読めば、どうやったらティルトにならないかがわかるのか!」とあわてて書店に走ったり、オンラインショップにアクセスしようとした方は、少しお待ちいただきたい。残念ながら本書ではそういう「魔法のレシピ」は与えられていない。著者たちの態度は極めて常識的かつ穏当であり、ポーカー的思考を身につける上で必要なのは、「プレイから感情を排除する」ことであり、「長期的視点でポーカーというゲームにアプローチする」であるといったことが説かれている。

といってしまうと逆に、ポーカープレイヤー、特にベテランの諸氏たちは、「なあんだ、そんなことなら、すでに自分は分かっている。ようするにこの本は、そういう常識的な話をさも偉そうに並べ立てただけのものなんだな」と読むことを放棄なさるかもしれない。だがそれもちょっと待って欲しい。ここに書かれた、ポーカープレイヤーが直面する精神的問題の構造の「常識的な」解説を、あなたはすべて理解しているといえるだろうか。人は皆、自分のことを特別な存在と思いたい傾向にあるわけで(特にポーカープレイヤーは!)、「自分はティルト癖が抜けないが、その原因は、こういう概説書には書いてないような特殊なものなのだ」と自分を納得させては、ある程度勝っても、それをティルトで全部失うという事を繰り返し、「またやっちまったぜ」と自分を責めるのである。そういう人たちは、本書を読んで、問題の全体像を客観的に見直すということをしてみて欲しい。自分が気づいていなかったこと、出来ていると思っていたが実は出来ていなかったことがいくつか見つかるはずだ。

特に以下の項目のうち、ひとつでも当てはまる人は、本書を読む価値があると思う。

・「ここから増やすぞ」と二度と入金しないつもりで入れた金を破産させてしまったことがある。

・負けたセッションを反省している時に、ああ、あのハンドでのミスプレイはティルトになっていたせいだなと思い当たることが、ある程度の頻度で繰り返し起きる。

・バッドビートなどであるセッションで大負けしたあとに、それを取り戻すために、普段プレイしないようなハイステークスでプレイしたことがある。(実際取り戻せたかどうかは関係ない。)極端な場合、低いステークスで負けたら、勝つまでステークスを上げていくというマーチンゲールみたいなことをしたことがある。

・あまりにダウンスイングが長く続くので、「このサイトには何か仕込みがあるに違いない」というようなことを疑ったことがある。(恥ずかしながら、筆者もそのひとりである。)

・負けが込んで、バンクロールが危機的状態に陥っても、ステークスを下げることができなかったことがある。あるいは、下げたものの、それを「恥ずかしいこと」と感じた。

・相手がミスプレイをして、バッドビートを食らわして、あなたの金を奪い去っていった時に、チャットに不平の言葉や、相手への罵倒をかきこんだことがある。(ライブなら口にしなくても心の中でそう思った。)

多分、これらに全く当てはまらない人のほうが少ないのではないだろうか。

ここまで、本書の良さと、読む価値について述べてきたが、もちろん、本書にも問題というか、限界のようなものが存在する。本書では、ポーカーのような合理的な思考だけがものをいうゲームでは自尊心と言った感情的な要素は排除せよと説いているが、どうすればそれが出来るかについては、踏み込んでは考察していない。確かに、そういう問題に踏み込もうとすれば、安直な自己啓発系ハウツー本のようになってしまうのかもしれないが、それでも、ティルトを繰り返す人にとって最大の問題は「わかっちゃいるけどやめられない」なのだ。この感情を克服するという難しい問題に、哲学的になりすぎることもなく、安易なハウツーものに堕することもなく、何らかの答を模索することはもう少し出来たのではないだろうか。

さらにもうひとつ、筆者が不満だったのは、ここで繰り返し強調される「長期的視点」の重要性についてである。著者はそれに基づいて、ダウンスイングにある時に、あわてて自分のプレイを変えるというような対処には否定的である。だが、著者自身も認めている通り、ポーカーのプレイには、運の要素と技術的要素が常に混在しており、厄介なのは、自分が負けたのが、運が悪かったからなのか、技術的に問題があったからなのかの要因を特定するという作業は、とてつもなく難しい。そうした中で、「長期的に考える」という概念にとらわれ過ぎることは、プレイの上達を遅くし、(適切に管理していてさえも)バンクロールに大きなダメージを与えかねない。そもそも「長期的」というが、どれぐらいの期間を持って「長期的」と呼べばいいのか。本書では、そのことについては触れられていない。

話は横にそれるが、経済学でいわゆる古典的学派(市場原理主義者)は「長期的には市場がすべてを最適化する」と主張している。それに対してケインズはその考え方の問題点を「長期的には我々は皆死んでいる」と揶揄的に指摘した。ポーカーにも同じようなことが言えそうである。自分が下手なのに気付かず、どこまでが運なのかを長期的に見極めようとしていると、「長期的には我々は皆破産している」などということになりかねない。

おまけに、ここ2,3年の傾向として、自分が負け続けている時にその原因として、「運が悪い」、「自分のプレイに問題がある」、以外に「相手がうまくなっている」ということがあり得るのだ。爆発的ポーカーブームが終息し、下手なプレイヤーが淘汰され、さらには、メディアを通じて新しいプレイスタイルが次々と紹介され流布していく中で、従来のプレイでは通用しなくなってきているという思いは、多くのプレイヤーに共通のものだろう。そういう中で、ダウンスイングが起きた時に、それが専ら運で起きているのではないということを判断するための方策については、難しいのはわかっているが、ぜひ論じて欲しかった。とても必要とされることなのだから。

最後に翻訳についてだが、日本語でのポーカー本の翻訳がいまだに、試行錯誤の状態が続く中で、訳者のフジタカシ氏は苦労なさったことだと思う。筆者が読んだ限りでは訳語・訳文の選択など、好みの問題はあれ、よく訳せていると思った。ただひとつ不満なのが、最も中心となる概念の「ポーカー・マインドセット」を「賭けの考え方」と訳したことである。確かに辞書を引くとmindsetは「考え方」とでており、「思考」とはなっていない。それゆえに、mindsetの訳語としてより適切だと思われる「思考習慣」はサブタイトルとして使われているに留まっている。だが、この言葉は「考え方」というよりも、「思考様式」とか「態度」というべきで、「思考」あるいは「思考習慣」をメインタイトルの訳語としてもよかったのではないだろうか。ちなみにMarketing Mindsetは「マーケティング思考」と訳されることも多いようだ。

さらに「ポーカー」の言葉を排して「賭け」としたのは何故だろうか。「賭けの考え方」を逆英訳するとGambling Mindsetとでもなるのだろうが、「ギャンブル・マインドセット」と「ポーカー・マインドセット」は全く異なるものになるはずだ、なぜなら、ルーレットなどのギャンブル一般は、「短期的には運に左右される」が、「長期的には皆負ける」のである。だから、ポーカーに向かう時とギャンブル全般に向かう時の心構えは同じものにはならないはずだ。

筆者はひねくれた人間なので、つい、褒める部分よりも、そうでない部分のほうに熱が入ってしまい、本書の良さが誤解されないかと、やや心配になってきたが、本書はポーカーを人生の楽しみの一部として継続的にプレイしていこうとしている人は、ぜひ読んでおきたい本のひとつであることは、間違いがないところである。


「賭けの考え方:勝ち組ポーカープレイヤーの思考習慣」
著者:イアン・テイラー、マシュー・ヒルガー
訳者:フジタカシ
パンローリング社刊、1,800円+税



# by sabrefishingcat | 2011-08-16 10:21

ノートの取り方(その2)

プリフロップノート

プリフロップでは3つの点に注意を払ってメモする。

・相手は3ベットにどう反応するか。

・相手は4ベットにどう反応するか。

・相手はプリフロップオールインにどう反応するか。

ハンドがショウダウンされた場合にはそれ以外の普通のレイズについても注目するが、それらの多くはHUDの情報と重なっている。一方で、3ベットや4ベットは、頻繁には起きないので、HUDの数字として収束しない。

それ以外にノートを取る価値がある項目がひとつある。特にマイクロレートでよく見られるが、あるプレイヤーがリンプオープンして、後ろからレイズされるとコールするというプレイだ。こういうプレイは弱いプレイヤーである指標なので、記録しておく価値がある。取り方としては、

PF: LFC=0/1

(LFCはLimp and then fold or callの略)

これはリンプしてレイズされたあとにコールしたのが1度観察されたという意味になる。回数が増えれば0/2のように増やしていけばいいし、リンプしてフォールドしたら、1/1などというように変えていけばいい。

*****

LFCについては、多くの人が注目していると思うが、ノートに取って記録していくという発想はいままでなかった。これはやるべきだと思うな、確かに。



# by sabrefishingcat | 2010-08-05 19:39 | Poker Tactics

ノートの取り方

Harrington on Online Cash Gameを買って読み始めている。

まだ3分の1ぐらいしか読んでないけど、多分これがまた、オンラインプレイでの標準教科書になるんだろうなあ。

で、その中でとりあえずすでに参考になっているのが、「相手に関するノートを取る時に、どういう情報をメモしたらいいのか」というトピック。

俺はノート取るのが下手だ。どういう項目をメモったらいいのかよくわからないので、こういうのは参考になる。というわけで、そのセクションを、そのまま訳すわけにはいかないので、まとめておく。

*****

まずはどのようなメモを取ったらいいのかの一般的ガイドライン。

・HUDと情報がかぶらないようにする。
こいつはルースアグレッシブなんていう情報はHUDにでてくるので不要

・本当に大事なことをメモする。
どんな手でオールインするかの情報のほうが、どんな手でリンプするかよりも、かかっているものの大きさをみれば、遥かに大事。

・相手の手札がわかった場合に集中すること。
相手がどんな手でそうしてきたのかがわからないと、確定情報とはいえない。

次に、この本で紹介されている、ノートの項目のアウトライン。

1.特定のハンドとは関係していない情報

2.プリフロップノート

3.フロップ後の一般的なアクションに関するノート

4.フロップノート

5.ターンノート

6.リバーノート


1.特定のハンドを離れた一般情報。

・相手は何面打ちか。
何面打ちかチェックしておくこと。
マイクロステークスでは多面打ちするプレイヤーは大抵機械的に打つ。しかも一般的にタイトで、ブラインドのディフェンスに積極的ではない。

・標準的なバイイン額
一般的に100bb、50bb、20bbのタイプがいる。特に20bbの相手に注目せよ。もしそいつが多面うちでないなら、単に大負けがいやなだけの下手なプレイヤーの可能性大。もし多面打ちなら、いわゆるショートスタック戦法をつかってくる可能性がある。

・オートリバイを使っているかどうか。
ある一定以下にスタックが下がると自動的に100bbまで足すオプションを使っているプレイヤーは、それなりのスキルを持っている場合が多い。

*****

最後のオートリバイに関しては、俺のみる限りでは、圧倒的に多いのが、スタックがなくなったら瞬間リバイというプレイヤーだなあ。そういうのは、ここに含めなくていいんだろうな。

続きは次回以降に。



# by sabrefishingcat | 2010-07-29 20:50 | Poker Tactics

レートアップするかどうかの基準

俺がポーカーを始めたころ、いつレートアップしたらいいか、単純にBRだけで決めていた。それである程度上がったところで実力的な限界を感じてレートダウンして、今のマイクロレートで「修行」を続けているのが現状だ。

本来レートアップはBRだけでなく、というかそれ以上に、それぞれのレートで通用する技術が身に付いているかどうかで決めるのが正しいと思うのだが、その技術的なレベルを判断するガイドラインというのにお目にかかったことがなかった。

で、2+2のフォーラムの中に、有名な書き込みがあるらしいという話を聞いて、それを読んでみた。以下はそれの翻訳。

50NLへアップするためには(50NLとは0.5NLのこと)

- プリフロップのプレイを自信を持ってできる
- ポジションの意味がわかっている。
- リバーまでには相手の手がだいたい何かわかっている。
- いつコンティニュエーションベットを打ったらいいのかだいたい感触をつかんでいる。
- BRが500以上ある。

100NLに上がるには

- ドローを自信を持ってプレイできる。
- セミブラフするチャンスを上手く捉えられる。
- ワンペア以上にならなかったAA/KKを降りられる。
- 楽にスティールできる場面ではブラインドを攻められる。
- 1200以上BRがある。

200NLに上がるには

- ドローでオールインをためらわずにできる。
- あなたのプリフロレイズはAA-JJ と AQs+とは限らない。
- 多面打ち出来る。
- ギアが2つ以上ある。
- 3000以上のBR。

400NLに上がるには

- 利益の出るプリフロスティールができる。
- 3ベット、チェックレイズが使いこなせる。
- プレイの中でポジションが重要な要素を占めている。
- ポットサイズをうまくコントロールできる。
- 6000+のBR。

1K NL に上がるには

- あなたのプレイの流れからは手が読めない。
- 数多くのスモールポットを取れる。
- あなた相手に勝つには相手はビッグハンドがなくてはならない。
- ゲームに必要な数学を理解している。
- 20000+のBR

俺に今必要なのは、リバーまでには相手の手の絞り込みが出来ている、かなあ。



# by sabrefishingcat | 2010-05-26 00:50 | Chit Chat

ハンドとプレイ(キャッシュゲーム編)

先日、俺がお世話になっているチャットルームのみなさんと、チャットあるいはオフ回9でお話しさせていただいたのだが、そこでどうやら、スタートハンドについて、いま一歩突っ込んだ情報への需要があるらしいことがわかった。HarrigntonがHOH(Harrionton on Hold’em)で解説したスタートハンドガイドは、ここで紹介して(ccさんがご自分の掲示板で紹介してくださったおかげで)今でも利用されているようだが、こんどのHarringtonのキャッシュゲームの本でも、特定のハンドをどうプレイするかについては1つのセクションを割いて述べられている。トーナメントのとどの程度違うのか、丁寧に比較はしている暇がないのでやらないけど、トーナメント版にくらべて、このハンドはこのポジションから、この状況でこうプレイせよ、というような、丁寧なガイドにはなっていなくて、ハンドの特徴とプレイする際に頭においておくべきことを述べるにとどまっている。


ビッグペア

・ビッグペアとはAA、KK、QQのこと。それいがいはミドル、あるいはスモールペアになる。
・ビッグペアは強いスターティングハンドではあるが、同時に危険な側面もある。
・ビッグペアは数多くの小さなポットをとるが、ビッグポットをプレイすることになり、ペア以上に手が進まなかった場合、多くは、セカンドベストハンドで終わる。
・何故か?簡単である。ビッグペアはプリフロとフロップでは大抵はベストハンドなので、そこでハンドが終わった場合には、ポットをとれるがそのポットも小さいままでおわる。
・もしプレイヤーがターン以降までプレイし続けると決めた場合、多くは、トップペアよりも強いハンドを持っているか、トップペアを簡単に負かせるようなハンドへのドローがあるからだ
・だからもしハンドがリバーまでいった場合、相手がペア(諸君が負かせる唯一のハンド)を見せるというケースは少ないだろう。(もし、見せてきたなら喜びたまえ、諸君は弱い連中のテーブルにいるのだ。)
・したがってビッグペアのプリフロ戦略は簡単なものだ。
・おそらく諸君はベストハンドを持っているのだから、ポジションにかかわらずプッシュせよ。レイズが前に入っていたら、リレイズせよ。
・どれぐらいリレイズすべきか?もし、3bbレイズが入っていたら、9bbまでリレイズがよかろう。
・もし、リレイズが前に入っていたらどうするか?AAかKKなら、そのままプッシュして3度目のレイズを入れる。QQの時は、相手を見る。もし相手が弱い時や、低レートでのプレイなら、相手はAK、AQ、JJ、TT、あるいはブラフということが多いので、もう一度プッシュする。もし相手が、リレイズにはどれほどのハンドが必要かということがわかっているようなら、QQはコールするハンドとなる。
・キングはプリフロでフォールドするべき場合があるか?私がHOHで述べたように(がんばって読んでください・・・)実際問題として答えはノーだ。確かに相手から3番目のレイズが入り、諸君がKKを見せて降り、相手がAAを見せてきたら、諸君は天才に見えるかもしれない。だが、諸君がKKをそうして降りるなら、QQやAKあるいは完全ブラフにも降りてしまうことになるだろう。そのことは長期的にはマイナスとなるはずだ。
・戦略のバランスをとるために、時にはビッグペアでリンプする必要もある。この問題への対処の仕方には個人差があるようだ。私はAAでたまにリンプする。KKではまれにだがリンプする。アーリーポジションからリンプするのはAAだけだ。KKやQQではたとえ相手に(そういう危ないプレイをしてくる相手という)テーブルイメージの植え付けになるといってもポジションなしではリンプするのはあまりにも危険だ。
・AAやKKでアーリーからリンプするときは、期待しているのは、何人ものリンパーが後ろに現れたのち、レイトから誰かが大きくレイズしてくることだ。その場合、さらにリレイズすることができる。


ミドルペア

・ミドルペアとはJJから66までのこと。
・ビッグペアに比べてこれらは明らかに弱いし、JJから66までその強さは、急激に落ちる。もし、前に誰も参加していないなら、これらは全部プレイすべきだが、プレイの方法はあれこれ散らす必要がある。

アーリーポジションから
・JJから99までは70%はレイズ、30%はコール
・88から66までは30%はレイズ、70%はコール

ミドルポジションから
・前に何人か降りていて、後ろでいい手を持っている可能性のあるプレイヤーの数が減るので、より安全にプレイできる。したがって、おもにレイズすることになる。
・オーバーカード、つまりQ-JとかK-Tを持った相手を降ろしたいので、レイズ―コールの比率を80-20にせよ。
・また、諸君がレイズ額を散らしている(オープンレイズ額は散らす人と散らさないひとがいるので)なら、これらのハンドでは大きな額を選びたまえ。(4bbから5bb)
・ここでの狙いは、プリフロでポットを取ってしまうか、ブラインド相手にヘッズアップでポジションを取ってフロップをプレイすることである。

レイトポジションから
・80-20でアグレッシブにプレイ。
・JJとTTなら、リンプで罠にかけるプレイもあり。相手がレイトからのリンプを弱いプレイとみなしてレイズしてくる傾向にあるなら、それを誘って、(おそらくベストハンドを持っているので)リレイズすることもできる。

・もし、前にレイズが入っていて、諸君がフロップ後にポジションを持っているなら、ミドルペアはコールするハンドとなる。(例外:レイザーがショートスタックならJJ、TT、99でリレイズも考慮。)もし相手がペアなしでレイズしていれば諸君が有利なのだし、もしセットを引けばImplied Oddsは非常に高い。
・前にリレイズまで入っていたら、フォールド。
・もし、レイズがあって、複数がコールしていたら、状況は変わってくる。オッズもよくなるうえに、セットを引いた時のImplied Oddsはとてつもなく高い。セットを引けなければ、すぐにあきらめられるし、セットを引けば大きなポットがとれる。
・もし、レイズがミドルかレイトから入っているなら、自分がJJから88までなら、ベストハンドの可能性が高いので、4倍レイズぐらいを入れることも考慮せよ。


******

基本的にはいままでのところ、HOHのガイドと変わってないとは思うが、ビッグペアでリバーまで持ち込まれた場合はあぶないというところ、ミドルペアからセット狙いの重要性を強調しているところ、JJあたりでレイトレイズにはリレイズかけるのもありというあたりなどは、HOHではいってなかったような気がする。

続きはまた今度。



# by sabrefishingcat | 2008-09-27 01:46 | Poker Tactics
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