Harrington先生、そりゃないぜ

いまや、Hold'emのトーナメントのスタンダードな教科書となっているのが、Harrington on Hold'emであるが、その著者のHarringtonがキャッシュゲームに関する本を最近出版して、あの、Harringtonがキャッシュゲームを語るというので、かなり期待されていたのだが、いざ出版されてみると、評判がそれほどよくない(Amazonの書評などによる)。でもって、俺も一部手に入れたので読んでみると、けっして悪い本ではない、というかかなりいい本だと思う。なにしろ、よく書けていると思う。ポーカー本でよくあるのが、なんか著者は面白いコンセプトを持っているとは思うのだが、書き方が悪いがゆえに、肝心のところがあいまいになっていたり、どこがアイデアの肝なのかが伝わってなかったりすることがよくあるのだが、Harringtonの本に関しては、そういうのはない。おそらくこれは、共著者で、書く部分を主に担当したと思われる、Bill Robertieの役割が大きいのだろう。そんなわけで、気が向いたら、また、この本の中身を紹介したいとは思う。

でも、それでも一言俺にも言いたいことはある。それは、彼が、前著で「ポーカーの至高の罪(Cardinal Sin)]とまで言い放った、ドローハンドにフリーカードをくれてやるプレイを、この本ではあっさり、ある意味肯定していることなのだ。

たとえばAKでAがヒットして、フロップはフラ目がある。で、フロップはベットして相手コール。ターンはブランク。こんな時、「絶対にフリーカードをやらない」という思想に従うなら、ドローハンドを警戒してベットしなくてはならないはずだ。だが、今回の本では、TPTK程度のハンドで、そういう状況でポットを大きく膨らませるようなプレイは危険だといっているのである。つまり、相手がセットとか2ペアをもっていた場合、相手の罠にかかることになる。

フロップでドロー目があるときに、それが危険であるためには、

・相手が実際にそのドローを持っていなくてはならない
・ターンとリバーでそのドローを引かなくてはならない。

この2つが必要となる。この確率の低さを考えると、フリーカード(かもしれない)カードをやってしまうのは、それほど危険ではないというのが、今回の本でHarringtonがいっていることだ。


Harrington先生、そりゃあないぜ。


確かに、この本はキャッシュゲームについてであり、トーナメントとは違うだろう。でも、ポーカーはポーカーだし、トーナメントだって序盤はキャッシュゲームとほぼ変わらないのだから、その本の中で、絶対やるなといったことを、次の本でやってもいいのではといわれては、こっちも裏切られた気分になる。ちなみに、Daniel Negreanuは、トーナメントの序盤でフリーカードをやることは、それほど怖くないのだと、全くおなじことをいっているのだ。

ま、この本、いい本だし、全部きちんと読むけどね。(今Vol.1の半ば)
[PR]



by sabrefishingcat | 2008-09-22 22:56 | Poker Tactics

I'm all in...NOT!
by sabrefishingcat

スナドリネコの水辺

こんにちは。スナドリネコです。

ここは、私がポーカーという「水辺」で「魚」を捕まえる腕を磨くための記録の場です。

お気に入りブログ

最新のトラックバック

全員ショートスタック!超..
from 冷凍ブラフ ポーカーで延々勝..

ライフログ

検索

ファン

ブログジャンル

画像一覧