カテゴリ:Poker Tactics( 51 )




AKにはうんざり(その1)

最近、俺が個人的に感じているのが、AKが「小さく負けて大きく勝つ手」っていうのは実は間違いなんじゃないの?ということ。その話と直接関係あるかどうかはわからないけど、Card PlayersにAKのプレイについて書いたシリーズを見つけた。これはその第1回目

*****

・AKをオーバープレイするケースとしては主に2つある。
・ひとつは、プリフロでレイズ(あるいはリレイズ)して、さらにリレイズされたあとにそれをコールすること。しばしば、相手はAAかKKを持っている。
・もうひとつは、フロップでAかKが落ちた時に、相手がセットや2ペアを持っている場合。

・1993年のWSOPでの例。3人残りで賞金は1位1000000、2位420000、3位210000.
・チップリのJim Bechtelが1150000持ち、2位のJohn Bonettiは935000、3位のGlen Cozenは95000
・JohnがSBで5000出し、GlenはBBで10000出した。つまり、JimとJohnはかなりのディープスタック。

・Jimがボタンで35000までレイズ、JohnはAdKcをみてコールGlenは長考ののちコール。(この手は結局マックされたが、のちに彼は55でオールインを考えていたと述べた。)

・フロップはKs6s4d。JohnとGlenはチェック、Jimは80000をベット、Johnは180000までレイズ、Glennはフォールド、Johnはコール。

・ターンはJs、Johnは即オールイン、Jimはコール。Jimは66のセットで、Johnは3位に終わる。

・このハンドにはAKで起こりうる不幸な場合とミスプレイが凝縮されている。

1.Jimのレイズにコール
・このプレイはリレイズすることに比べていいと思われる。
・Glennがいまにも飛びそうな状況で、1位と2位でぶつかりあうことは賢明ではない。

2.フロップでのチェック
・フロップでKが当たった時点で、ベストハンドを持っている可能性が高いが、Jimに対して大きくチップを失うことは悲劇である。
・彼のいまの目標はGlennを飛ばし、なおかつ、Jimからリスクをあまり負わずにチップを奪い取ることだ。
・ここでのチェックは2つの理由で正しい。
1)Glennが突っ込んでくるかもしれない。
2)Jimgaキッカーの弱いKペアで攻めてくるか、あるいはミドルペアでスティールを狙ってくるかもしれない。

3.Jimのベットに対するレイズ
・JimのベットはJohnに難しい決断を迫る。
・降りることはあり得ない。おそらくベストハンドを持っており、フロップでチェックで弱みを見せたので、Jimはもっと弱いハンドでベットしてきているかもしれない。従って、とるべき選択はコールかレイズだ。
・ここでの微妙な額にレイズは間違いだ。
・まず、レイズによってGlennがJohnとJimのオールイン対決を期待して降りてしまう。コールしておけば、Glennもコールしてここで飛んでいたかもしれない。
・また、このレイズによって、Johnは避けたかったはずのJimに対して大きくチップを失いかねない状況を作った。
・確かにレイズによってそのままポットを取れる可能性があるが、それにはレイズ額が小さすぎる。もしもっと大きくレイズして、Jimがそれにコールしていたら、彼は本物の手を持っており、残りのハンドはできるだけポットを小さくしてプレイする方向に持って行ける。
・小さなレイズはJimを罠にかけるためのプレイだが、これで自分が罠にかかってしまった。

4.ターンでのオールイン
・Jsがターンに出て、Johnはどうするのか決めなくてはならない。
・Johnはチェックレイズという強いプレイをしたにもかかわらず、Jimはついてきた。Johnはもしかしたら負けているか、あるいは同じ手を持っているかもしれないと思うべきだ。
・3枚目のスペードが出ているというのも危険だ。JimはAsQSのような手か、AKのAsを持っているかもしれない。また、KJで2ペアの可能性もある。JJでセットを当てた可能性もある。
・ここは200000から300000の間をベットして、レイズされたら降りるべきであった。
・このレイズは大きすぎて、もしJimが下位の手を持っていたら降りられてしまうところだ。

・もし、プリフロでリレイズしていたら、どうなったかはわからないが、おそらくポットをそこで取れていただろう。
・もし、フロップでコールに留めておいて、ターンでもっと小さな額をベットしていたら、おそらく生き残ることが出来たであろう。
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by sabrefishingcat | 2008-03-06 17:52 | Poker Tactics

ドローでは先に攻めろ

またまたCardplyaerの記事から。

・自分がSuitedの手で、フロップにフラッシュドローがでたら、アウトが9枚あるのはわかりきっている。では、フロップにスート2枚で、自分がそのカードを1枚ももっていなかったら?その場合、11枚の「幽霊アウト」がある。

・ボタンまでフォールドでボタンがスタンダードレイズ、自分はbbで屑手。どうするか?降りて弱いプレイヤーであることをみせるのもいやだ。ここはコールするが、弱い手でポジションもない。
・フロップJs6s2h。ここで何を考えるべきか?
・まず、相手にフロップは当たっていないだろう。3分の2の確率でそうなのだから。
・普通なら何も持っていないならポジションなないプレイヤーはチェックするだろう。だから、ここでベットすれば強い手に見える。
・もしここでフラドロならどれぐらいベットすべきか?安くでターンを見るためにハーフポットぐらいだろう。そこでその額をベット。
・ここで相手がフォールドするとポットが取れて、「俺のブラインドに手を出すな」のイメージもつくれて最高。もし相手がレイズしてきたら、あきらめざるを得まい。だが多くの場合は安くでターンを見られるわけだから、コールするだろう。
・もしターンで「幽霊アウト」がでて「幽霊フラッシュ」が完成したら?ベットしたまえ。相手から絞るとるという(ふりをして)小さめベット。ここで相手がフラッシュ完成だと思って降りれば素晴らしい。
・ではあたらなかったら?「ドロー」をリプレゼントしてチェックかスモールベットすればリバーでもう一度チャンスがくるかもしれない。
・だが、多くの場合にはその「幽霊アウト」はあたらない。その場合は?「幽霊アウト」があたらないということは、本当の手が当たっている可能性もあるし、それで勝てるかもしれない。

・いいたいことは、2番目のウソつきにはチャンスがない、ということ。(ブラフするなら先に攻めろ)

・Hold'emでポジションなしでプレイするのはきついことだが、相手が一人で、どんなフロップが来たらいいのかということがわかっていれば十分に可能である。

・もし3枚同じスートがフロップに出たら、先にベットして、ポジションなんて関係ないぐらいいい手だと主張する。相手がそのスートのハイカードを1枚持っていない限り、フォールドするはず。
・7-7-2のような「みなしごフロップ」(誰も当たってなさそうなフロップ)でも同じ、先に攻めたものがポットを取れる。

******
言っていることは納得。俺のプレイしているレベルでこれをやる問題点は、「降りられないルースコーラー」の存在だろう。フロップ3枚同じカードでローばかりの時、前からベットがきてオーバーペアなならもちろん、そうでなくてもコールするのはざらにいる。

つまり、相手を観察する時のポイントはフロップでのコールがどれぐらい甘いかということなのだろうな。
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by sabrefishingcat | 2008-02-28 12:50 | Poker Tactics

NL Hold'emで、自分の手を晒すようなプレイ

再びCardplayerからの記事。

NL Hold'emでこのプレイが出たら、相手の手が強いのか弱いのかわかってしまうような3つの例について述べられている。


1.弱いContinuation Bet

・2-5NLでレイザーが20までレイズ、ボタンとBBがコール。
・フロップKs-Js-5c
・BBはチェック、レイザーは25のベット。これはポットの半分以下。
・ボードにはハイカードもドロー目もある。そこでの弱いCBは、レイザーがCBしなきゃと思いつつも、手はよくないと思っている兆候。
・ボタンが75ぐらいレイズすれば、ここでポットが取れる可能性大。
・A-Kを持っていて、このやや危険なフロップには、アクションが欲しいことと、プロテクトしたいという二つの目的からもっとベットしてくるはず。
・トップセットなどのモンスターを当ててスモールベットの可能性はあるが、なにもない可能性のほうがはるかに高い。
・洗練された技術をもつプレイヤーがブラフを引き出すために弱いベットをしてくることもあるが、そういうプレイヤーは数多くはない。


2.ターンであきらめる

・さっきと似た場面でレイザーが20レイズ、ボタンコール
・同じフロップでレイザーが30ベット、ボタンコール
・ターン4dでレイザーはチェック。これは通常レイザーの手が弱いことを指し示す。
・これを逆手にとって、ターンでチェックレイズするプレイヤーもいるし、自分が強い手でそうすることも必要。


3.プリフロップでのオーバーコール

・(リンパ―がいたりいなかったりのあと)誰かがレイズして、その後ろがコール、そのまた後ろでさらにコールすることをオーバーコールという。
・オーバーコールは通常微妙な手かドロー、スモールペア、Suited Connecotors、あるいはAQぐらいまででビッグペアはない。あればリレイズするはずだから。
・これをどう利用すべきか?
・ひとつにはスクイズプレイで大きくリレイズすること。相手はレイズにリレイズできなかったのだから、リレイズにコールはできにくいはず。
・また稀ではあるが、強烈なブラフをつかまえることもできる。
・ルースアグレッシブなレイザーに対して複数のコーラーで、自分はBBからTTでリレイズ。
・レイザーを含めてフォールドが続くが最後のコーラー(トリッキーなプレイヤー)がリレイズオールイン。
・これをコールする。オーバーコールなのだからAA、KKはまずない。

・これらの兆候を、相手の手を読むため、そして、自分の手を読まれないために活用すべきだ。

*****

俺にとっては2.が課題だな~。CB不発でターンであきらめて何度も中途半端な額を失ってる。また、フロップCB(っぽい)ベットにAハイでコール、ターンで相手チェックの時に、ベットしたい気持ちはたびたび起こる。だが、低レートのせいか、相手が降りきれずにコールしてしまう場合がとてもというかあまりにも多い気がする。ここのプレイを改善するのが、勝率アップに大事だなあ。
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by sabrefishingcat | 2008-02-28 11:50 | Poker Tactics

JJでリレイズにコールは・・・。

ポーカーの動画サイトのPokerTubeでは、自分のプレイしたハンドのリプレイを動画にしてアップして、コメントを音声で入れたものがよく見られる。

その中のひとつがコメント欄で激論を引き起こしている。
どんなハンドだったかは見ていただければわかると思うが、簡単にまとめてみると。

・みんなフォールドの後、ボタンのルースアグレッシブなプレイヤーが4bbまでレイズ。
・sbにいる本人がQQでボタンのレイズをスティールと踏んで、約3倍リレイズ。
・bbのプレイヤーがJJでこれをコール。ボタンもコールポットは36bb
・フロップはJXXのダイヤ2枚(本人はQdなし)でsbはセット完成。
・sbは25bbをベット、bbはコール、ボタンはフォールド。ポットは約85bb。
・ターンで3枚目のダイヤ。sbチェック、bb残り50bbをオールイン、sbコール。

ここで問題になっているのは、bbがリレイズをJJでコール(いわゆるコールドコール)したプレイを、sbだった本人が「ひどいプレイ」と言い続けていることで、それに対していろんな反論が寄せられている。

反論のなかにはヒステリックなものもあって、きちんとまとめることはできないが、だいたい2つの線にまとまっているようだ。

・ボタンとsbのレイズリレイズはスティールとリスティールの可能性も強く、JJでのコールは十分に納得できる。
・たとえ負けていても、セット狙いとして、このコールは納得できる。

再反論のひとつとして、納得がいくのが、

・もしボタンがマジ手なら、リレイズオールインが飛んできて、フロップを見ることさえもできない。

う~ん、俺ならJJで、サンドイッチポジションで、リレイズにコールはできないなあ。
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by sabrefishingcat | 2008-02-12 12:08 | Poker Tactics

極端にルースアグレッシブなゲームで勝つには・・・

Card Playersの記事を読んでいたら、面白いのがあった。

要するにこういうこと。

極端にルースアグレッシブな卓ではショートバイインでいい手を待ってプリフロかフロップでオールインしろ

いわゆる典型的なショート戦法で、こういうのをやめることでポーカーは上達すると、俺なんぞは信じてきたわけだが、説明を聞く限りでは納得。

誰かが6bbレイズして、2人コールしてきた。自分はAKで50bb持ち。その時は、プリフロでオールインしてしまえば、リバーまで見られて、オッズはあう。この場合怖いのはAA、KKのみで、それにぶち当たることはあるにしても、長期的には期待値はプラスになるはず。

あるいはボタンでKJで5bbレイズにひとりコール、自分もコールしてbbもコールで20bbボット。フロップK73でオリジナルレイザーが10bbベット。それに対して、レイズオールインしてプロテクトする。負けている時もあるが、失うのは残りのスタック分だけで、長期的にはプラスになる。

もし、これがラージバイインだと、フロップでの決断ははるかに難しいものとなる。コールしても、ターンで再び難しい決断を迫られるし、負けた時に失う額も大きい。

俺の思うに、この戦略が成立するには、

・レイズの基準はかなり低い
・レイズに対して、コールが複数入る場合がほとんど

の2つの条件がいりそうだな。低いステークスのテーブルでは、もしかしたら通用するかも。
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by sabrefishingcat | 2008-02-08 11:24 | Poker Tactics

プレイすべき最良のハンドあれこれ

オマハの話の続き。


プレイすべき最良のハンドあれこれ

・いい手がきたらプレイすべきだ。人々はAAKKのダブルスートとAAJTのダブルスートのどちらがいいハンドかを議論したがるが、それは大きな問題ではない。どちらもプレイすることになるのだから。

・3枚のコネクターと、スートの揃ったA、例えばAs-8c-8d-6sや、Ah-Jd-Th-9cといったハンドはいいハンドだ。ワンギャップぐらいあってもそれでもまだいい手だと思う。これらの手がいい手なのは、トラブルを招かないから。フロップでフラッシュとストレートの同時ドローのようなものが手に入る可能性があるが、フロップが悪ければ何もないので簡単に諦められる。

・ダブルペアー、J-J-T-Tのような手、もいいハンドだ。この手からは4回に1回セットが引ける。フロップが当たれば、利益を上げられるし、フロップがはずれれば降りる。

・4枚すべてのカードが連動する可能性をもったハンドが望ましい。Q-Q-J-Tのようなハンドは明らかにQ-Q-8-6よりもいいハンドだ。

・Suitedのハンドはどちらかというとプリフロでいい手に見えるが、フロップのあとではそうでないことが多い。もし、フロップでナッツのフラッシュドローにならないときには、プレイすべきではない。

・だが、Suitedのハンドにはバックドアドローの可能性がある。例えば、フロップでセットを当てて、なおかつバックドアフラッシュの可能性があるといったケースだ。また、防御という観点からもSuitedのハンドには意味がある。例えば、あなたがフロップでセットを当てて、手札にはハート2枚、ボードにはハートが2枚としよう。その場合、もし相手がAハイフラッシュドローを持っていたとしても(アウトが少ないので)より引くことが難しくなっているのだ。
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by sabrefishingcat | 2007-11-18 20:14 | Poker Tactics

オマハとホールデムの比較

今、俺の周りではオマハがちょっとしたブームだ。そんなわけで、ここでオマハのテキストブックを紹介しようとしたのだけれど、手元にあるのが、Doyle BrunsonのSuper SystemのPLオマハのセクションだけ。そこで、その中から、あれこれ紹介していきたい。あくまで、俺の根気が続いて、かつ、まわりのプチオマハブームも続くとしての話だが。

で、第1回は、「オマハとホールデムの比較」

1.ナッツ
・オマハではホールデムをプレイヤーの感覚からすると、はるかに多くナッツが現れる。
・特に、ハンドの最後に誰かがレイズするときは、しばしば、そのプレイヤーはナッツを持っている。

2.ブラフ
・PLオマハにではブラフの頻度は少ない。
・ブラフがないわけではないが、手役の可能性がホールデムよりはるかに多様なため、ブラフは難しい。
・誰かが最高の役を持っている可能性はかなり高いので、ブラフをするときは注意が必要だ。

3.スターティングハンド・手役の組み合わせが多様なオマハでは、より多くのハンドをプレイできる。
・もし、ゲームをよく理解していて、フロップの読みが正しく出来て、どのハンドをプレイすべきか、ブラフすべきか、フォールドすべきかを慎重に選べるなら、よりルースにプレイできる。

4.ドローイングハンド
・オマハではドローのハンドをより多くプレイすることができるが、そのほとんどの場合は、ナッツの手へのドローであるべきだ。
・一般的なルールとして、ストレートやフラッシュを引きに行くときは、ボードから可能な最高のストレートなりフラッシュなりを引きにいくべきだ。

5.移り変わり易さ
・PLオマハはホールデムよりも、変化の起こりやすいゲームだ。
・大きなポットをしばしばプレイすることになるが、一人のプレイヤーが圧倒的に手でリードしているという状況はあまり起こらない。
・こうした状況は、例えば、トップセットと、厚めのドローがぶつかった時におきうる。この時点でも、どちらが有利ということはなくて、基本的にはコイントスのようjなものなのだ。

6.バックドア(ランナーランナー)ドロー・バックドアドローが完成する可能性は、ホールデムよりも高い。
・例えば、トップセットをプレイしているうちに、同時に持っていたバックドアフラッシュドローが完成するということがよくあるのだ。
・オマハでは、そうしたドローが救命ロープになってくれることがある。

7.インプライドオッズ・オマハでは、インプライドオッズは期待できないことが多い。
・ナッツを引きに行ってヒットさせても誰もコールしてくれない可能性が高いのだ。(註:多分、これは、プレイヤーの多くがオマハではナッツができやすいことを理解しているため、ナッツをおそれて降りてしまうということだと思う。)
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by sabrefishingcat | 2007-11-18 04:00 | Poker Tactics

ルーキーの犯しがちな10大ミス

ここを毎日覗いてくださっている方、申し訳ない。ここは俺が気が向いた時にだけ、何か書くというのを信条としているので、プレイに専念している時などは、こんな風に更新が途切れるはずだ。出来れば、RSSなど使って、更新があったときにだけ来てくださるとありがたいのだが・・・。

おまけに内容もヘッズの話の続きではなく、別の話。久々に新しいポーカーがらみの本を手に入れた。Daniel Negreanuのポーカーに関するエッセイをまとめた“Hold'em Wisdom for all players"(すべてのプレイヤーのためのホールデム金言集)というタイトルで、その名の通り、体系的な本ではなく、彼のいろんな考えが断片的に語られている。体系的にまとまった本は、近々でるらしいので、それはぜひ読みたいのだが、まあ、それはさておいて、このまとまっていないいろんな彼の考えもひとつひとつ面白いものがある。

でもって、そのひとつがタイトルにあった。ルーキーが犯しがちなミス。俺がお世話になっているポーカーチームは初心者の集団で、俺よりも経験の薄い方々がたくさんおられる。で、そういうプレイヤーたちのプレイの話を聞いていると、いくつかの共通する問題点を抱えているように思う。俺などの言葉で申し上げるより、Negreanuのアドバイスを拝借したほうが説得力あるだろうと思ってここにまとめてみた。(括弧内は俺のどうでもいいひとこと。)


1.ブラフをしすぎ
ルーキーはポーカー映画の見過ぎのようで、ベットを繰り返せばみんな降りると思い込んでいる節がある。実際にはそんなことはなくてブラフ癖のあるやつはすぐにそう認識されてしまうのだ。
(日本人に限って言えば、どちらかというとタイトすぎるルーキーのほうが多いようにおもうけどなぁ。)


2.辛抱が足りない
ポーカーをするということは長い退屈な時間をいい手を待ちつつ過ごすということなのだ。ルーキーはその辛抱が足りず、プレイすべきでないとわかっている手をプレイしてしまうのだ。
(これはそうだね。スターティングハンドの絞り込みを誰からも教わらないと、かなりルースにプレイしてしまう。)


3.高いレートで打ちすぎ
失うことの許されない金でギャンブルをすることほど、自信とBRに悪いものはない。もしこのスペードのクイーンがリバーが出ないと家賃が払えないんなんて言うことを心配しながら、スマートな意思決定なんて無理なのだ。自分が適当だと感じる予算の範囲内でプレイすることはとても大事なのだ。そうすれば、ゲームから得られる金のことではなく、ゲームそのものに集中できる。
(これは俺もちょっと反省。実は、俺の周りの上級者の方たちは、やたらにルースで無茶苦茶なプレイをする連中のいるマイクロレートではなく、それなりのレートでプレイを始めるべきだという雰囲気があって、それに同調してきた。だが、最近になって思うのは、なんだかんだいっても、下手で単調なプレイをする連中の多いマイクロレートでプレイして、そこでの勝ち方を覚えてから上に進んだ方が「健康的」なのではないかと思えてきた。もちろん、レートをあげるごとに、それなりに痛い目をみることはあるのだが、それでも下から上がったほうが、段階的な学習ができると思う。)


4.アルコールを飲みながらプレイする
カシノがただで酒をふるまうのは、偶然ではない。酒は判断力を鈍らせるのだ。
(飲まない俺は、これについてコメントは差し控える。プロにも飲みながらプレイする人もいるしね。Scotty Nguenとか。)


5.勝っている時にやめる
がっかりさせて申し訳ないが、いつが止め時かということを判断するシステムというのはないのだ。多くのルーキーがやる最悪のやり方はヒットアンドラン(野球のじゃないよ)の要領で少し勝ってはやめる一方で、負けている時にプレイしつづけるというものだ。それは全く逆なのだ。
勝っている時には、自分の存在はデーブルで重みがあるのだから、それを利用できる。負けている時にはテーブルイメージは下がっているし、自分の自信も揺らいでいるだろう。
(その通り!)


6.困難なゲームでプレイする
それほど下手ではない初心者が、手に負えないような難しいゲームをプレイしていることがよくある。同じぐらいの技量のプレイヤーと低レートリミットを打つ代わりに、上級者とヘッズアップをプレイしているのだ。どうなるかはご想像の通り。
(さっきのハイレートの話と同じ。やはり初心者は段階をおって学習すべきだと思う、俺も。)


7.エゴの突出
君は君自身が思うほどはうまくはないのだよ。実のところ、君にはまだ学ぶべきことがたくさんあるのだ。自分が何もしらないことを知った時こそが、何かを学び始める時なのだ。
(謙虚である続けることは難しいなあ。俺も耳が痛い。)


8.多くの手をプレイしすぎ
(これについては説明無用かと思う。)


9.ティルト状態でプレイする
初心者は2,3手ばかりこっぴどく負けると、脳の回線がショートを起こしてしまう。どうプレイするべきかのプランを忘れて、インサイドストレートドローを引きに行ったりする。そうすべきでないことを自分で分かっていながら。
(大事なのは、自分がティルトにあるかどうかということを認識できないことだと思う。俺自身は何度か痛い目にあったあと、俺がティルトになりやすい状況というのを明確に意識しながらぷれいするようになった。)


10.長時間プレイしすぎ
君の頭脳はそれほど長くテーブルで機能し続けはしないのだ。休んで、次の日にしゃきっとした頭で戻ってくる代わりに、たいていの初心者は負けを取り戻すためにテーブルに座り続ける。そして、もっと失うことになるのだ。
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by sabrefishingcat | 2007-07-26 08:27 | Poker Tactics

ヘッズアップのハンドランキング

俺の所属させてもらっているポーカーチームの比較的経験の浅いプレイヤーの方たちから、ヘッズのやり方がよくわからず、トーナメントで2位が多く、悔しい、という話を聞いた。そこで、これからしばらくかけて、例の本のヘッズの部分を、まとめて紹介していこうと思う。まずは、ハンドのランキングから。ヘッズにおいて、どの手がどのぐらい強いかというのは、フルテーブルのそれと異なってくるのだ。

1)上位10%(勝率62%以上)
Pair:AA-66
Suited Non-Pair:AK-A8,KQ-KJ
Unsuited Non-Pair;AK-AT

2)上位20%(勝率58%以上)
上記の手に加えて・・・
Pair:55
Suited Non-Pair:A7-A3、KT-K8、QJ,QT
Unsuited Non-Pair;A9-A7,KQ-KT,QJ

3)上位30%(勝率55%以上)
上記の手に加えて・・・
Pair:44
Suited Non-Pair:A2, K7-K5,Q9,Q8,JT,J9
Unsuited Non-Pair;A6-A3,K9-K7,QT

4)上位40%(勝率52%以上)
上記の手に加えて・・・
Pair:33
Suited Non-Pair:K4-K2,Q7-Q5,J8,T9
Unsuited Non-Pair;A2,K6-K4,Q9,Q8,JT,J9

5)上位50%(勝率50%以上)
上記の手に加えて・・・
Pair:22
Suited Non-Pair:Q4-Q2,J7-J5,T8,T7,98
Unsuited Non-Pair;K3,K2,Q7-Q5,J8,T9

6)上位60%(勝率47%以上)
上記の手に加えて・・・
Suited Non-Pair:J4-J2,T6,T5,97,96,87
Unsuited Non-Pair;Q4-Q2,J7-J5,T8,T7,98

7)上位70%(勝率44%以上)
上記の手に加えて・・・
Suited Non-Pair:T4-T2,95,94,86,85,76,75
Unsuited Non-Pair;J4-J2,T6,T5,97,96,87

8)上位80%(勝率41%以上)
上記の手に加えて・・・
Suited Non-Pair:93,92,84,83,74,65,64,54
Unsuited Non-Pair;T4-T2,95,94,86,85,76

9)上位90%(勝率38%以上)
上記の手に加えて・・・
Suited Non-Pair:82,73,72,63,62,53,52,43
Unsuited Non-Pair;94-92,84,83,75,74,65,64,54

4)下位10%(勝率32%から37%)
Suited Non-Pair:42,32
Unsuited Non-Pair;73,63,53,43,82,72,62,52,42,32

・この表を丸暗記する必要はないが、何度か見返すことで、どの手がどの程度の強さのランクにあるのか、また、どの手とどの手が同党の強さなのかについて、大体把握できるようにせよ。

・Suitedの持つ意味は、ヘッズではそれほど高くないことに留意せよ。勝率は2%ほどしか上がらないのだ。

・ヘッズアップで最弱の手は、フルテーブルの時の27オフではなく、23オフである。

・ここでいう「勝率」とは、オールインになった時の勝率である。ヘッズではこの数字だけが問題になる場合が多い。というのも、トーナメントのヘッズで、お互いのMが低い時には、両者がプレイすると決めたら、たいていオールインまでいってしまうから。

・だが、両者のMが高い場合には、勝率以外に「プレイアビリティ」(プレイのし易さ)という要素を考える必要がある。たとえば、K5オフと、JTオフは同じ勝率であるが、JTのほうがプレイアビリティが高い。というのも、ひとつには、ストレートの可能性があることと、もう一つは、K5でフロップで5がヒットした時は、ボトムペアである場合が多いのに対して、JTだとどちらもトップペアになる可能性があるからだ。ヘッズでの打ちあいで、ボトムペアというのはショウダウンまで行くにはプレイしづらい。
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by sabrefishingcat | 2007-07-03 08:24 | Poker Tactics

Phil Ivey vs. David Williams (その7)

続き。

*****

フロップは、

Td 4c 2d

このフロップは諸君にとって、素晴らしいフロップだ。2枚の5よりも小さいカードと10。もし、Iveyが2枚のハイカードをプレイしているのなら、諸君がかなりの率でベストハンドを持っている。Iveyのそれ以前のプレイから、我々はIveyが他のプレイヤーの弱みを見つけた時にはリードベットを仕掛けてくることがわかっているが、いまのところ、彼が見せたのはプリフロップでのコールだけだ。もし、諸君がチェックしたなら、彼にはベットしない理由は何もない。そうなったら、諸君はレイズして、大きなポットを取ることが期待できる。チェックに3点、ベットにはノーポイント。それではIveyを降ろしてしまう。

諸君はチェックして、Iveyは本手に直面しているというふうには見えないので、105,000をベット。

さて、ハンマーを振りおろして、オールインする時だ。オールインに3点。スモールベットには得点なし。Iveyがもしリレイズしてきたら、ポットオッズから、コールすることになりそうなのだから、最初からオールインすべきだ。フォールドとコールにも得点なし。

諸君はオールインして、Iveyはフォールド。


おしまいに:
この本で、私はフロップ後にどううまくプレイするかを強調してきた。だが、このハンドにおいては、プリフロップで大きく賭けて、ハンドを手早く終わらせてしまうことを擁護した。無ジョンしているとお思いか?

そうではない。スモールペアというのはフロップ後にはプレイしにくいのだ。スモールペアは、プリフロップでは大抵ベストハンドだが、フロップ後はベストハンドではなくなるのだ。強さという点から、スモールペアは、特にポジションがないときには、できるだけ積極的にすばやくプレイしなくてはならない。そのことはしばしば初心者のようなプレイを必要とする、すなわち、ハンドを手早く終わらせるためのオールインだ。諸君のフロップ後の技術にかかわりなく、ここでは数学的な計算が、諸君の戦略を支配するのだ。

*****

ふ~、やっと終わった、この問題。やり終わって、ようやく気付いたけど、この問題は、フロップ後の打ち回しの丁寧な分析を載せたいという、俺の狙いとも反しているな。ま、しょうがない。

次はなにやるかな。
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by sabrefishingcat | 2007-06-13 02:07 | Poker Tactics

I'm all in...NOT!
by sabrefishingcat

スナドリネコの水辺

こんにちは。スナドリネコです。

ここは、私がポーカーという「水辺」で「魚」を捕まえる腕を磨くための記録の場です。

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