カテゴリ:Poker Hands( 5 )




序盤でのAK

いつもお世話になっている上野のディーラーの方に最近出版されたポーカーの本をお借りした。(Hさん、ありがとう!)オンラインのプロによって書かれた本で、理論のパートはなくて、自分達がプレイしたハンドを丁寧に振り返るというケーススタディの本。その中から一つ紹介。

前にこのブログでAKのプレイに関する記事を紹介し始めたら、内容がいささか期待外れでがっかりしたことがるので、AKのプレイについてひとつ。

*****

状況:
55K保証、$150バイイントーナメントの3手目。ブラインドは10-20、相手はみな知らないプレイヤーばかり。

プリフロップ(ポット30)
ハンドはAKo

AKは強い手だが、同時にスタックがディープの時にはプレイするのが難しいハンドでもある。フロップははずれる可能性が高いわけだし、当たったとしてもワンペアにすぎない、100bbものスタックを持っている状態でそれを全部差し出すわけにはいかない。アーリーポジションからレイザーが入ってきた時は、しばしば私(著者)はAKはコールにとどめるし、もし大きなアクションが前で起きたら、降りてしまうこともある。このハンドでは、ミドルポジションからひとりが60までレイズ。AKはミドルからのレイズのプレイヤーの手の範囲に対しては大きくリードしているので、私(ボタン)は250までリレイズ、ブラインドはフォールドしてミドルポジションレイザーは190をコール、ヘッズアップに。

フロップ(530):

フロップはTh9h3s

これは私には酷いフロップだ。ボードが絡み合っていて、いろんなドローの目があるうえに、相手が何かの手を完成させている可能性も十分にある。それに加えて、ミドルプレイヤーは320をリードベットしてきた。プレイヤーがプリフロでレイズにコールし、そこから突然フロップでリードベットしてきた時は、多くの場合、弱めの手を完成させているか、ドローかである。もし私が相手のプレイの傾向をある程度読めていて、ATや88、あるいはフラッシュドローを降りられると踏んでいれば、上にかぶせるのだが、ここではそんなことはわからない。そしてトーナメントは始まったばかりだ。レイズすることは私のスタックの3分の1をリスクに晒すことになる。テーブルの状況がわかるまでは、損失を抑えて、もっといい場面を待つのが賢明だろう。私はフォールド。

*****

この本で俺が勉強になっているのは、著者が相手の手を常に範囲で読んでいること。たとえば、馬鹿系ルースアグレがレイズしてきたとき、俺などはつい「弱い手」と決めつけてしまいがちなのだが、正解は「広い範囲の手」と読むことだろう。相手はたまたまAAを持っているかもしれないのだから。

あと、この本の著者はオンラインのプロなので、ほとんどの手が全く知らない相手とプレイされていること。つまり、どんな相手かという個別の読みがない状況で、プレイの展開とかをアクションが決定されているところだ。相手の読みがない時には、つい、読みが願望とごっちゃになったりして、この場面なら、相手がリードベットしてきたときに、分からないからかぶせて確認とか思ってしまうのだが、分からない時は分からないのだと正直に思った上で、一番いいアクションはどれかを決定する癖をつけなくては。
[PR]



by sabrefishingcat | 2008-07-29 19:26 | Poker Hands

Phil Ivey vs. David Williams (その6)

ようやく続き。

*****

我々の最後の作業は、もし我々がオールインまでプッシュして、Iveyがコールしたら、どれぐらいの頻度で勝つのか導き出すことだ。我々には彼が25%の確率でコールすることがわかっており、その場合、43%はハイペアをもっており、57%は2枚のハイカードをもっている。したがって:

・ハイペア:25%×43%で約11%

・2枚のハイカード:25%×57%で約14%

ハイペアに対しては約20%の勝率で、ハイカードに対しては約54%の勝率。すなわち、

・もしIveyがコールしたなら、2.2%プラス7.5%で約10%の勝率。

・残りの15%は我々の負け。

あと、もう少し。これが最後の計算。

・75%の割合でIveyは降りて、我々は$124,000を獲得する。我々の取り分は、
0.75×124,000=$93,000

・10%の割合でIveyはコールして、我々が勝つ。我々の取り分は、
0.1×574,000=$57,400

・15%の割合でIveyはコールして、我々は負ける。我々の取り分は、
0.15×-$508,000=$-76,200

我々の取り分の合計は、$74,200

$74,200=93.000+57,400-74,200

我々が思ったとおり、オールインは、かなりのプラスの期待値をもっていることがわかった。

コールした場合について評価するのはもう少し難しい。フロップ後の可能性の順列が相当数存在するので、ここは一般的な常識に基づいた観察に頼らなくてはならない。もしわれわれがコールしたら、ポットには$182,000が入る。我々には5のペアがあり、ポジションはない。8回に1回の割合で、フロップに3枚目の5がでて、ほぼ確実に勝てるが、その場合のどれぐらいのポットが取れるのかわからない。もし、Iveyにフロップが当たらなかったら、これ以上の金は得られないかもしれない。またそれ以外には、8回中7回はフロップは外れ、ポジションなしでスモールペアを持ったままになる。1枚、2枚、あるいは3枚のオーバーカードがボードに出るであろう。Iveyは自分の手が当たったかどうかわかるのだが、我々にはそれがわからない。そして、アクションは我々が先だ。

このシナリオで、ポットの取り分が40%を超えるであろうと考えるに足りる理由はあるか?ない。せいぜい五分五分だろうが、長期的にはこうしたプレイでこれ以上の結果は望めない。したがって、プッシュがコールよりもはるかに有利だ。

より穏やかなレイズをするというのが正しいプレイたりうるか?ほぼ間違いなく、コールよりはいいだろう、というのも多くの手でIveyはそれで降りるからだ。だが、そこでポットが取れなかった場合、前に述べたのと同じ状況に立たされることになる―スモールペアでポジションなし、しかも、いい手に直面。ここでも、私はプッシュするほうを、スモールペアをポジションなしでフロップ後にプレイするよりも好む。

最後にもう一つ考慮すべき点について述べておく必要があるだろう。Iveyは現在ショートスタックにあり、諸君のスタックの25%ほどを持っている。諸君には、最も危険なプレイヤーを比較的安いコストではじき出すチャンスがあるのだ。チャンスに賭けたまえ。

オールインに5点、$200,000レイズに2点、コールに1点。フォールドには得点なし。

Williamsは実際にはコールし、MoranはKd3sをフォールド。ポットは$182,000。

*****

確かVol.1でこういう期待値的な分析をやっていたけど、その時に、彼は、この分析を実際にテーブルでやるのは無理だというようなことをいっていたような気がする(記憶曖昧)。にもかかわらず、こういう分析をわざわざやるのは、こうした「宿題」をこなすことで、実際にテーブルでプレイする際に、ある程度の見当がつくということなのだろうな。
[PR]



by sabrefishingcat | 2007-06-09 12:03 | Poker Hands

今日の一手

座席の配置:

Patty-Winは1にP51.70を持って着席しています。
Satori_BRは2にP9.00を持って着席しています。
KoelnOutlawは3にP61.70を持って着席しています。
freddieWalliは4にP54.32を持って着席しています。
DiegoBahiaは5にP39.00を持って着席しています。
lacivertは6にP49.00を持って着席しています。
Tscheng-Bengは7にP28.28を持って着席しています。
@Virus@は8にP29.25を持って着席しています。
frankiskingは9にP49.05を持って着席しています。
fishingcatは10にP47.50を持って着席しています。

ブラインドを置く:

ボタンは1にあります。
Satori_BRはP0.25のスモールブラインドを置きます。
KoelnOutlawはP0.50のビッグブラインドを置きます。

ポケットカードをディールする:

Patty-Win: -- --
Satori_BR: -- --
KoelnOutlaw: -- --
freddieWalli: -- --
DiegoBahia: -- --
lacivert: -- --
Tscheng-Beng: -- --
@Virus@: -- --
frankisking: -- --
fishingcat: 10d Qd

プレフロップ:
freddieWalliはフォールドします
DiegoBahiaはフォールドします
lacivertはフォールドします
Tscheng-Bengはフォールドします
@Virus@はフォールドします
frankiskingはフォールドします
fishingcatはP2.00レイズします
Patty-Winはフォールドします
Satori_BRはフォールドします
KoelnOutlawはP1.50をコールします


フロップ (9s 4c 10s):
KoelnOutlawはチェックします
fishingcatはP3.00レイズします
KoelnOutlawはP6.00レイズします
fishingcatはP7.50レイズします
KoelnOutlawはP29.75レイズします
fishingcatは「you hit the flop hard didn't you?と言いました
fishingcatはフォールドします


ポット概略:
P25.25がKoelnOutlawへ戻されました(コールしなかったため)
ポット合計: P25.25
KoelnOutlawはP24.00獲得しました

*****

トップペアとそこそこのキッカーが、ポケットハイペアとぶつかって、あやうく破産という場面だった。確かに破産はのがれたものの、そのためのコストとして20bbほども失うのはあまりにいたい。もっと他にやり方があったと思う。

プリフロは、俺はボタンでQTのSuited。俺のところまで全員フォールド。これは完全にスティールの場面だ。こういうときに悩むのは、あまりにスティールの条件があからさまなので、ここでレイズをかけると、スティールだろうというので、相手もルースにコールする可能性があるため、仮にコールされても、相手に手が本当にあるのかどうかの判断がつきにくくなることだ。だからといって、ここでリンプすると、弱い手で入ってきたというので、BBが大した手でなくてもレイズをかけてきたりする。だからといって、フォールドするにはこちらの手とポジションもよすぎる。だから、個人的にはスティールはボタンよりCutoffから行うのが好きなのだが、この場合はしかたがない。4bbというのは、適当な額だったと思う。コールされたが、上に述べたような理由で、くず手ではないだろうというぐらいにしか、相手の手を絞れなかった。

フロップは9s 4c 10s。俺の手はトップペアとそこそこのキッカー。この時点でまず心配したのが、相手のATとKT。フラドロは、相手がひとりのこともあって、頭の隅においておくだけでよかった。9Tとボードに出ているので、相手がB'way Cardsを2枚持っていたとしたら、インサイドかオープンエンドのストドロもありだった。で、相手がチェックした時点で、AT、KTの船は薄いと見た。かくなるうえは、相手のドローのオッズを殺すようなベットをしてみるのがよかろうと思った。また、相手が以外にでかい手を当てたり持っている可能性もあったので、ポットサイズの大きなベットをするきはなかった。確か、ポットが8.5bbぐらいだったので、6bbのベット。これも妥当だと思う。

で、相手のチェックレイズ。当然ここで頭の警報音がなった。相手が持っているのは何か?とっさに考えた可能性が。

・2ペア。9Tは十分にあった。
・ドロー。QsJsなんて持っていたとしたら、十分にチェックレイズセミブラフ(というか、相手のほうばFavorite)できるし、また、ストドロとフラドロの組み合わせなどで、アグレにチェックレイズしてきた可能性はあった。
・相手がこっちをブラフとみている。こっちのプレイは一貫して、スティールに見えるプレイなので、相手がこっちを持っているかどうか確かめるためにレイズしてきた可能性はある。ミニマムレイズという幅も、確認レイズっぽい。その場合、相手は何らかの手(ペアかドロー)はあるとみるべきだろう。
・プリフロでATを消極的にコールしていて、TPTKでアグレにチェックレイズにきた。
・オーバーペア(特にJJ、QQ)をプリフロでコールしていた。だが、この可能性は薄いと思った。もし、QQをボタンからのレイズに対して、消極的にこーるしたのなら、フロップでアンダーカードばかりだったとしても、チェックレイズにでてくるだろうか?

いま、こうして振り返っても、可能性が多すぎて、絞り切れていないのがわかる。実際の場面でも、これらは頭を通過はしたが、どの可能性が高いかについてまで冷静に検討している時間はなかったと思う。で、結局選んだのが、もう一度リレイズしてみるというものだった。たぶん直観的に、相手のミニマムリレイズはスティール阻止のプレイの延長上にあるとみていたのだと思う。ミニマムだと、またもや変なチキンゲームをしかけているとおもわれかねないので、こっちにはかなりいい手があるぞということを示すために、ミニマムよりは多めにレイズした。

でもって、相手の更なるビッグリレイズ。さすがにこれで負けているのがわかった。なんだったのかはわからない。そこで、もしかしたら、相手が手を見せてくれるかもという期待を込めて「お前、フロップが馬鹿当たりしたんだな」というメッセージをチャットで入れてからフォールドした。相手はKKを見せてきた。

え?

KKの可能性は、考えなかった。オーバーペアでも、JJとQQはあると思ったのだが・・・。いずれにしても負けは負け。

この手の反省。

ここで、俺を悩ませたのが、この手があからさまなスティールの場面だったということだ。おかげで相手のプレイをリスペクトすることができずに、かなりのチップを失った。

さて、この場面ではどうプレイすべきだったか?問題はチェックレイズが来た時だ。スティールの場面ということさえ横におけば、プリフロレイザーに対して、チェックレイズをしかけるというのはかなりいい手を持っていなくてはできない。だから、ここはとりあえず、「多分何かわからないけど負けている」という認識を持つべきであった。だが、いろんな状況があって、どう負けているのか絞り込めないし、こちらもそこそこにいい手を持っている。そういうときには、どうプレイすべきか?最も常識的なのが、

とりあえず、ここはコールしてターンを見る。

だったと思う。実際に、ここで無理して確かめないで、「多分負けてるな~」と思ってターンを見たら、結果的には俺にもアウトは5枚あったのだ。6bbでターンを買うって、いままでの俺のプレイにはあまりなかったけど、ここは、そのもっとも常識的なプレイをすべきだったと思う。

*****
ちなみに余談だが、相手のこのKKでのポタンからのレイズに対する(リレイズではなくて)コール、おそらく間違ったプレイだと思う。フロップでのチェックレイズを見ると、おそらく相手は、スロープレイしたつもりだったのだろう。また、こちらがAを持っている可能性は十分だったので、フロップでAが落ちないのを見てから攻撃に出るという狙いもあったかもしれないが、これも危険。たぶん相手のほうも、俺がスティールの場面からのボタンレイズだったので、それほど大した手ではないと評価していたのではなかろうか。(これは当たってはいたのだが)。もし仮に俺がAAを持っていたとしても、やはりプリフロで上げただろう(フロップをただで見せるなんてなかなかできない)し、その時は、相手が大怪我をしていたと思うし、もし、俺が9Tを持っていたとしても、同じようにプレイしていた。

*****
(追記)
あれ?今見直したら、俺はボタンじゃなくて、Cutoffということで記録されているぞ。そうだったかなあ。確かボタンだったように記憶しているけど、記憶違いだったみたい。それだったら、俺がフロップでああいう風にプッシュしたのはかなり無理があったなー。
[PR]



by sabrefishingcat | 2007-03-30 21:45 | Poker Hands

今日の一手

(sabrefishingcatはJh Ahディール済みです。)

プリフロップ:
sabrefishingcatはP.50をコールします。
teuntjeはP.50をコールします。
Harrypotoはチェックします。

フロップは次の通りです。
Kh Qd 10c

Harrypotoはチェックします。
sabrefishingcatはチェックします。
teuntjeはP1ベットします
HarrypotoはP1をコールします。
sabrefishingcatはP1をコールします。

ターンは次の通りです。Qh

Harrypotoはチェックします。
sabrefishingcatはチェックします。
teuntjeはチェックします。

リバーは次の通りです。2h

Harrypotoはチェックします。
sabrefishingcatはP3ベットします
teuntjeはP4.50レイズします。
HarrypotoはP7.50をコールします。
sabrefishingcatはP4.50をコールします。

ショーダウン:

teuntjeはQs 10dを見せます。
フルハウス、クイーンoverテン - Qd Qh Qs 10c 10d

Harrypotoはマックします。
sabrefishingcatはマックします。
teuntjeはポット(P26.16)を獲得しました。

*****

これは結果だけ見てみるとバッドビートだけど、気をつけて見ると勉強になる点がある。

俺がミドルからAJsでリンプしたのはややルーズ目だけどOKとしよう。

フロップで俺がNutのスト完成、相手が2ペア。ここで俺のチェックは、ボードがレインボーだからよしとしよう。相手の2ペアでのチェックはこれもスロープレイだろうな~。あとで考えると、ここで相手がスローしてくれたおかげで、俺がバストせずに済むわけだ。

ターンでQが落ちた時、俺は瞬間的にやなボードになったと思った。ボート目がでたからね。で、チェック。他のプレイヤーもチェック。

リバーは無傷でフラ目もなし。で、俺が考えたのは、まず賭けてみて相手がどうでるかみることにした。すると後ろがレイズ。前もコール。コールできない額ではなかったので、本当に相手がボート持ってるのか知りたかったので、コール。

後から考えてみて、フロップで俺も相手もスローしたせいで、俺が大けがせずに済んだ。もし、俺が攻めていたら、相手は後ろでレイズ。俺はリレイズでオールインになって、バッドビートくらっていたはずだし、相手がせめていても、結局俺がリレイズして、大負けしていただろう。

こういう「運のよさ」もポーカーにはあることを覚えておかなくてはなるまい。
[PR]



by sabrefishingcat | 2007-02-11 02:21 | Poker Hands

今日の一手

相手アーリーからリンプ、おれSBからQ6ハートでコール。参加者4人

フロップ3h 6s 5d

俺、トップペア当たったものの、後ろ三人で、場合によってはストレートもあったので、スモールペアだけではよくわからなかったので、チェック。後ろ全員チェック

ターンQs

俺、2ペア完成。ポットベット。後ろ1人コール。

リバー4d

ボードに3456とスト目リーチが並んだわけだが、もし相手が7か2を持っているなら、ターンのポットベットにインサイドストドロでコールしたことになる。それは可能性低いとみて、ハーフペット。相手オールイン、俺コール。

相手は87sだった。つまり、相手はターンでフラドロとインサイドストドロを持っていたわけだ。相手の第一の狙いはフラで、ストはいわばおまけだったわけだ。

相手がフラドロストドロ両方持っている可能性を考えておかなくてはならないという例。
[PR]



by sabrefishingcat | 2007-02-09 21:46 | Poker Hands

I'm all in...NOT!
by sabrefishingcat

スナドリネコの水辺

こんにちは。スナドリネコです。

ここは、私がポーカーという「水辺」で「魚」を捕まえる腕を磨くための記録の場です。

お気に入りブログ

最新のトラックバック

全員ショートスタック!超..
from 冷凍ブラフ ポーカーで延々勝..

ライフログ

検索

ファン

ブログジャンル

画像一覧